こんにちは、slashです。
今回はロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン防御力と被ダメージの計算式を推定してみました。
前回の記事の続きになりますね。
計算式の推定といっても正確にキッチリとダメージを算出ができる計算式を求めるのではなく、「防御を上げると被ダメージがどれくらい減るか、大雑把にわかればいいな」という感じにゆる~く推定していきたいと思います。
前回の結果のおさらい
前回の記事では、物理防御と被ダメージの関係を調べてグラフ化してみました。その時の検証結果を再掲します。
難易度はオリジナル
敵勢力レベル16
ルドン高原のアズテックから全体攻撃の超音波を受けた時のダメージ平均値
上記の条件でダメージ平均を記録したグラフです。詳しい検証条件は前回の記事を参照してください。
攻撃力÷防御力?
前回の記事で「反比例のグラフみたい」というような事を書きましたが、実際に反比例の関係になっているのか調べてみます。
反比例はy=a/xの式になるので、今回の検証であれば
y:被ダメージ
x:防御力
a:技威力
という感じに当てはめると・・・
被ダメージ=技威力÷防御力
こんな式になります。
ただ、上記の式そのままだとx=0(つまり防御力0)に近づいた際に被ダメージが無限大に発散してしまいます。そこで、実際には反比例の式をベースに何らかの改変を加えた式ではないか?と、思ったので以下のように式に補正を加えてみました。
被ダメージ=技威力÷(防御+補正)
分母を(防御+補正)という形にしたので補正が0より大きい数値であれば少なくとも防御が0でもダメージが無限大に発散する事はないはずです。
では、ここから被ダメージ=技威力÷(防御+補正)と仮定して、この計算式で被ダメージを求められるか検証していきます。
技威力と補正を求めてみる
ここで、前回の検証結果の数値を当てはめてみます。
物理防御0の時は被ダメージ平均は1216.6でした。この数値を式に代入すると・・・
1216.6=技威力÷(0+補正)・・・①
これだけだと技威力と補正の値がわからないので、もう一つ代入してみます。
物理防御2の時は被ダメージ平均は1075.2だったので
1075.2=技威力÷(2+補正)・・・②
これで、①と②の2つの式ができたので、連立方程式を解けば技威力と補正が求まりそうです。
解いた結果は・・・
補正≒15
技威力≒18492
つまり、アズテックの超音波(全体攻撃)の被ダメージの計算式は
被ダメージ=18492÷(物理防御+15)・・・③
と、なりましたがこれで正しいか確認します。
計算式の確認
以下に、各物理防御の値での実測値(ダメージ平均値)と③の式で求めた計算値を記載します。
物理防御 | 実測値 | 計算値 |
0 | 1216.6 | 1232.8 |
2 | 1075.2 | 1087.8 |
4 | 960.4 | 973.3 |
8 | 791.8 | 804 |
16 | 585.2 | 596.5 |
32 | 389.2 | 393.4 |
64 | 233.4 | 234.1 |
128 | 127.6 | 129.3 |
260 | 67 | 67.2 |
実測値と計算値の差異が2%以内に収まっており、なかなかいい感じの結果では?
実測値と計算値のグラフを重ねてみます。
2つのグラフが重なって見づらいですが・・・まぁ、重なって見づらくなってしまう程に2つがよく一致しているという事なので、いい感じの計算式ができた!という事かもしれません。
さらに計算式の確認を進める
アズテックの超音波以外の技でも確認してみます。
先ほどの結果から被ダメージの計算式を以下のように推定します。
被ダメージ=技威力÷(防御力+15)
計算式の技威力の部分は難易度、敵勢力レベル、技や術の種類など様々な要因で変化すると思います。
もし、被ダメージが本当に上記計算式で算出されているのであれば、防御力と被ダメージの軽減度合いについては以下のようになるはずです。
防御力が0の時の被ダメージを基準とすると、
防御力15でダメージ半分(軽減率:50%)
↓
防御力45で4分の1(軽減率:75%)
↓
防御力105で8分の1(軽減率:87.5%)
↓
防御力225で16分の1(軽減率:93.75%)
実際に防御力を調整しながら敵の攻撃を受けてみて、被ダメージが上記で示したような割合で軽減されているかどうか確認していきます。もし、被ダメージの軽減率が上記の割合とかけ離れていなければ推定した計算式は概ね正しいとみなそうと思います。
フォージウィルムの火炎
検証時の条件
難易度:カジュアル
敵勢力レベル:16
ラストダンジョン3Fのフォージウィルムが使う「火炎」で被ダメージを検証してみます。火炎は物理防御は無関係で、術法防御でダメージが軽減されるので、術法防御と被ダメージの関係を見ていきます。被ダメージ平均は各防御力で5回受けた時の平均値です。術法防御と被ダメージ平均の結果をまとめたテーブルを以下に示します。
※「被ダメージ平均」のカッコ内は、防御0の時のダメージと比較してダメージが軽減された割合を示しています。
術法防御 | 被ダメージ平均 |
0 | 475 |
15 | 233.6(軽減率:約50.8%) |
45 | 118.4(軽減率:約75.1%) |
105 | 62.2(軽減率:約87.0%) |
225 | 32.6(軽減率:約93.1%) |
誤差はありますが、ダメージ軽減率は予想とそれほどかけ離れた結果にはなっていないと思います。物理攻撃に限らず、術法防御で軽減できる技についても計算式は同じなのかもしれませんね。
トウテツの毒霧
検証時の条件
難易度:ロマンシング
敵勢力レベル:47
大氷原のトウテツが使う「毒霧」で検証してみます。毒霧は物理防御でダメージが軽減されるので、物理防御と被ダメージの関係を見ていきます。被ダメージは各防御力で5回受けた時の平均値です。
物理防御 | 被ダメージ平均 |
0 | 6117 |
15 | 3454.4(軽減率:約43.5%) |
55 | 1476.8(軽減率:約75.9%) |
251 | 438.4(軽減率:約92.8%) |
中途半端な防御力の数値で検証してしまったのでちょっとわかりづらいですが、計算式が正しければ防御0の時のダメージと比べて、防御力55で被ダメージは約78.6%の軽減率、防御力251で被ダメージは約94.4%の軽減率になると予想されます。
毒霧はダメージのブレが大きいせいか誤差が大きめに出ているものの、ダメージ軽減率は予想とは大きくかけ離れてはいないと思います。
まとめ 被ダメージ計算式の推定結果
被ダメージの計算式の推定結果は以下のようになりました。
被ダメージ=技威力÷(防御力+15)
ただ、記事の冒頭に書いたように、「大雑把にわかればいいな」という感じのゆる~い検証なので正確さに欠けるところはあると思います。
分母の「+15」の部分についてはもしかしたら違う値かもしれませんし、それ以外に何か補正項があるかもしれません。それでも防御力と被ダメージの軽減割合については、概ね上記の計算式で近い値が求められたかと思いますので、個人的には良い結果が得られたと感じております。
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