こんにちは、slashです。
今回はペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT」(クリスタ)の
ブラシの一つである「塗り&なじませ」について
「コレ結構便利なブラシだな!」
と思ったので感想や使い方などについてです。
「塗り&なじませ」について
「塗り&なじませ」とは
水彩ツールの中にあるブラシの一種です。
このツール単独で描いてみると
フチがぼんやりとした塗り方ができます。
しかし、ただ単にフチがぼやけた
塗りができるだけなら
エアブラシ等の他のツールでもできます。
では、エアブラシとは何が違うのでしょうか。
見ていきましょう。
フチを馴染ませる
こちらの画像を御覧ください。
左側は、
Gペンでフチがクッキリした線を
引いたものです。
右側はその線のフチに
「塗り&なじませ」ブラシを使って
筆圧弱めに数回撫でたものです。
クッキリしていたフチが
ぼやけて馴染んでいます。
このように既に塗ってある色を
ぼかして馴染ませることができるのが
特徴です。
ちなみに
「塗り&なじませ」以外の水彩ブラシでも
下地に塗ってある色を引き伸ばしたり
混ぜたりしながら塗る事ができます。
エアブラシと比べてみる
エアブラシ系のツールでも
フチがぼんやりした塗り方ができます。
ですが、エアブラシの場合は
馴染みません。
こちらの画像は
先程Gペンで描いた線を
エアブラシツールの中にある
「柔らか」で軽くフチを塗ってみたものです。
確かにぼんやりとした色は塗れていますが、
下地に描かれているクッキリとしたフチは
馴染まずに形が残っていますね。
「塗り&なじませ」とはこういう違いが
あるという事は知っておくと役立ちそうです。
そもそも、何故「塗り&なじませ」なのか
私はイラスト塗りに関する書籍を参考に
イラスト塗って遊んだりしています。
参考にしている本の正式名称は
プロ絵師の技を完全マスター キャラ塗り上達術 決定版 CLIP STUDIO PAINT PRO/EX 対応
ですが、長いので略して「キャラ塗り上達術」と呼びます。
掲載されているイラストを幾つか塗ってみて思ったのですが、
「塗り&なじませ」の出番が案外多いように感じました。
ということは・・・
「塗り&なじませ」は
プロのイラストレーターの方々も
よく使っているツールだという事
ではなかろうか?
と思ったわけです。
また、ネット上にある
「クリスタで○○の描き方講座」みたいな
記事を見ても
結構「塗り&なじませ」は
使われているようなので
使い方を覚えておいて損はなかろうと
思われます。
実際のイラスト
アニメ塗り
これは
キャラ塗り上達術に収録されている、
月森フユカ先生が描いた線画をベースに
私が彩色したイラストです。
アニメ塗りといえば
色の境界がクッキリと分かれた
塗り方が特徴ですが、
部分的にはクッキリではない箇所もあります。
そのイラストの足の部分だけ
拡大してみました。
この金属的なパーツの光沢は
境界がぼんやりした感じになっていますが、
これは「塗り&なじませ」で表現しています。
水彩+厚塗り
こちらは
青紅先生の描いた線画を
彩色したイラストです。
キャラ塗り上達術では
水彩塗りと厚塗りの中間
として紹介されています。
このイラストは特に「塗り&なじませ」の
出番が多かったですね。
服のしわや影も
「塗り&なじませ」です。
ペンタブ筆圧の調整で強弱つけながら
濃淡を調整しながら塗りました。
ツールの使い方に慣れるには
良い練習になると思います。
まだオリジナルに比べれば
だいぶ下手ですが、
拡大して見なければたぶん良い感じ(汗)
まとめ
「塗り&なじませ」は
これ一本で強弱つけながら
色を塗ることができて
境界を馴染ませる事ができる、
凄く便利なツールですね!
筆圧の調整で強弱をつけるという事は
ペンタブなどのデバイス使用が
前提とはなりますが、
クリスタを買うような人であれば
そういったデバイスも
持っているでしょう。たぶん。
やや、操作に慣れが必要な感じはしますが
是非とも使いこなしたいと思うツールでした。