時価総額に注目して考える。株式投資の銘柄選び。

こんにちは、slashです。
株式投資で銘柄を選ぶ基準は
人それぞれとは思いますが、
今回は会社の「時価総額」に
注目したいと思います。

時価総額とは？

発行済み株式数×株価

で計算されます。
簡単に言ってしまえば会社の規模の大きさですね。

なぜ時価総額に注目するの？

時価総額の大きい大企業は
比較的株価は安定しており、
会社自体が潰れてしまう
危険度は低い傾向はありますが、
大きく成長する可能性も低いです。
（例えば、トヨタがこれから2倍3倍と会社の規模を拡大するようなシナリオは考えにくい）
大型株への投資は
比較的ローリスク・ローリターンに
なりやすいと考えられます。

一方で
時価総額の小さい小型株は、
伸びしろがあるので
大きく成長する可能性があります。
ただ規模が小さいだけに
会社自体が潰れる可能性は
比較的高いと考えられます。
つまり小型株はハイリスク・ハイリターンな
傾向があるわけです。

つまり、時価総額を見ることで
企業の成長性や投資するリスクの大きさについて
調べてみようというわけです。
もちろん時価総額だけで
全てがわかるわけではありませんが、
数ある判断材料のうちの１つにはなるでしょう。

小さな銘柄を見ていく

小さな会社はこれから大きく伸びる
可能性を秘めているので
夢がありますよね。
というわけで、今回は小さな会社を
ちょっと見てみましょう。

ヤフーファイナンスなどのサイトでは
様々な条件で銘柄を絞り込み検索できます。
今回は「時価総額下位」でソートをかけてみます。
すると、時価総額の低い順で銘柄が並びます。

もちろん、
小型株なら何でも買うわけではありません。
先程も書いたように
小型株はハイリスク・ハイリターンな
傾向があります。

どの株がこれから伸びるか
予想するのは難しいですが、
せめて潰れなさそうな銘柄を
調べて選ぶ必要はあるかと思います。

時価総額が低いのはそれなりの理由がある？

「時価総額下位」の銘柄を
早速、四季報を使って
いくつか調べてみると・・・

業績や財務状況が芳しくない
会社がかなり多いように思われました。
「継続前提に疑義注記」が
ついた会社もいくつか見つかりました。

業績に問題がある会社は
普通に考えれば株価は下落しますし、
そうなると必然的に
時価総額（＝発行済み株式数×株価）も
下落することになります。

今は全くダメに見える会社でも
何らかの要因で業績が回復すれば
大きな株価上昇は望めるかもしれませんが、
私はそれほどリスクを積極的に取れる
タイプではない怖がりなので
「買ってもいい」と思える銘柄は
かなり少なかったですね。

小型でも状況が悪くない銘柄

時価総額下位の小型株でも
全てが問題というわけでもありません。
割合としては少ないですが、
「これは悪くないのでは？」と
思われる銘柄もあったので
ちょっと紹介してみます。

タカチホ（証券コード：8225）

株式会社タカチホ
http://www.kk-takachiho.jp/

おみやげ品の卸売などを手掛ける会社です。

ここ最近は株価1500円付近で
停滞しているようなので
株価1500円で計算すると、
発行済み株式数は727500株なので
時価総額はおおよそ11億円で
東証全体では最下位に近いですね。

同じくらいの時価総額の
他銘柄は赤字続きだったりと
状況が芳しくない会社が多い中、
タカチホはちゃんと利益が出ていています。
配当や株主優待もあります。

出来高はかなり少なく
板情報を見ても値が飛び飛びになっているので、
焦って売買注文を出すと
不本意な価格で約定してしまう可能性も
あるかと思いますので
注意が必要かもしれません。
「流動性リスク」は
東証上場銘柄の中でもかなり高い
部類に入るのではないでしょうか？

時価総額上位を見ると？

今度は逆に時価総額上位の大型株も
ちょっとだけ見てみます。

上位の銘柄は
トヨタ、NTTドコモ、ソニー、三菱UFJ・・・
とそうそうたる顔ぶれです。
誰もが知っている大企業ですね。

こちらは取引も活発で
株価も安定しやすい傾向があります。
三菱UFJフィナンシャルグループは
単元価格も安い方なので
個人でも買いやすいですね。

まとめ

会社の時価総額は
「発行済み株式数×株価」で求められ
企業の規模を知る上では重要な
判断材料になります。

企業の規模が違えば
株価の値動きなどの特性も
変わってくるので
時価総額は、銘柄選びの際にも
ちゃんと調べておきたい情報ですね。