こんにちは、slashです。
株式投資のやり方は色々ありますよね。
ファンダメンタルズ分析で割安と
思われる銘柄を見つけて投資するとか
テクニカル分析で上がりそうな株を探すとか・・・
今回は株価チャート分析についてのお話しです。
・一生懸命にチャート分析しても株価は予測できない。
・余計な感情や心理的バイアスに対処する目的なら、
チャート分析の意味はあると思う。
株価の予想はできない？
株式投資をされている方なら
経験があるかもしれませんが、
株価チャートから未来の株価を予想しようとして
色々と分析してみたことはありませんか？
ローソク足の形状、移動平均線、出来高、
ボリンジャーバンド、一目均衡表、MACDなど
チャート分析のやり方は様々ありますが、
株価の予想は当たっていますでしょうか？
おそらくは
当たったり当たらなかったり・・・
という人が多いのではないでしょうか。
私もそうです（汗
結局のところ
どんなに一生懸命にチャート分析したところで
予想が当たるとは限らない、
そういうものなんですね。
チャート分析は無意味か？
どの道当たらないなら
チャート分析なんて無意味じゃね？
という意見もあるかもしれません。
ですが、完全にチャート分析が無意味と
いうのは少々言い過ぎな感じもします。
個人的な意見になりますが、
「未来の株価を予想する」
という目的でのチャート分析は
あまり意味が無いと思っています。
しかし、予想ではない目的であれば
有用な使い方もあると思います。
余分な感情や心理的バイアスを制御しよう
感情任せでは負ける？
人は感情任せに取引をしていると
投資では負けやすいようになっています。
プロスペクト理論によると、
人は損失を回避したがる傾向が強く、
ちょっとでも利益が出ている銘柄は
すぐに利益確定したがり、
含み損銘柄は中々損切ができず、
ズルズルと損失を引きずる事になりがちです。
その他、様々な心理的なバイアスもあり
案外、合理的な判断ができていない場面も
多々あるかと思います。
これらのバイアスを全て取り除いて
合理的に判断するというのは
普通の人間には至難の業でしょう。
感情を排除して機械的に
人間はどうしても感情に流されがちですが、
対策としては、ルールを決めて
それを機械的に実行していくのが
一つの方法です。
例えば、
「株価が予め決めておいた水準を下回ったら有無を言わさず損切りする！」
というように売買ルールを事前に決めておき
あとはその通りに実行するだけです。
特に損切りについては
逆指値の売り注文を入れておくと
実行がしやすいかと思います。
逆指値の売り注文
通常の指値の売り注文は
株価が指定した価格まで上がったら売る
というものですが、
逆指値の売りは
指定した価格まで株価が
下落したら売るという注文です。
これを利用すれば、
損切りを自動的に行うように
設定する事ができます。
チャートで売買の基準を決める
「だからあなたは損をする 投資と金融にまつわる12の致命的な誤解について」
(2015年 著者：田渕直也 発行所：ダイヤモンド社)
によりますと、
チャート分析の効用として、
「自分の投資行動のチェックや制御に使う事」が
挙げられています。
私は個別銘柄については
基本的にトレンドフォロー（順張り）戦略で、
株価が25日移動平均線を上回っている銘柄を買い、
同線を下回った銘柄を売るという
方法を取っています。
これは、
トレンドフォローだから有利だとか、
25日移動平均線を基準にするから勝ちやすい
といった事はないと思っています。
では、なぜこの方法を取るかというと
「何を基準に売買すればいいのかハッキリさせる」
という目的があります。
株価のチャートは
客観的な指標となりますので、
これを基準に売買を行えば、
余計な感情が入り込む余地は少なくなります。
戦略は
トレンドフォローでなくてもいいですし、
基準とする指標は25日移動平均線以外のものでも
いいと思います。
要は、
チャートという客観的な情報を元に
判断をする事で
感情にとらわれず、
余計な心理的バイアスに左右されない
状態を作るのが大切だという事です。
おかげで、私は今のところ
塩漬け株を作らずに済んでいます（笑）
まとめ
チャート分析で未来の株価が予想できるか
といえば怪しいところがあるのですが、
余計な心理的バイアスを排除する目的で
参照するのは良い方法かと思います。
ちなみに私は株価チャートを見ると、
「この銘柄はここで下げ止まるかな？」
「この銘柄はもっと上がりそう」
という具合に、
ついつい頭の中で予想をしてしまいますが、
これは時間の無駄だなと感じています。
予想するのは楽しいですが、
ほどほどにしなければいけませんね（汗
コメント