NISAの恒久化を見送りへ 投資非課税は「富裕層優遇」
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6339723
(Yahoo!ニュース)
こんにちは、slashです。
先日ヤフーニュースでちょっと気になる
記事を見かけました。
NISA恒久化見送りだそうです。
富裕層優遇だからという事ですが、
NISA口座の非課税枠は年間120万円です。
この金額で「富裕層優遇だ!」なんて
言うのもちょっと違和感があるのですが・・・
この金額で富裕層なんて言っていたら
NISA口座を使って投資している私も
富裕層になってしまうのですが(汗
まぁそんな事は置いといて
今回はNISAについてです。
利益に対して課税されないNISAだが・・・
株式の売買で利益を得たり、
配当金を受け取ると
約20%程度(20.315%)の税金がかかってしまいます。
NISA、つみたてNISAでは
利益に対して課税されないので
この点は非常に有利といえるのですが、
デメリットもあります。
このデメリットのせいで
投資のリスクを高めているんじゃないか?
という気さえしています。
NISAで余計にリスクを高めていないか?
利益が出ればいいが・・・
NISA口座だと損失が出た時に損益通算できません。
普通の口座であれば
損失確定したらその分は
損益通算をして支払うべき税金を
少なくする事ができますが、
NISAはそれができません。
つまり損失を確定したら
その金額はまるまる損するだけです。
つまりNISAで取引をすると、
利益を確定した時は課税されないので
普通の口座よりも税制面で有利なのですが、
その反面
損失を確定した時に
通算損益されないため、
逆に普通の口座よりも税制面で不利になります。
塩漬け株を作る可能性も高い?
NISA口座で保有している株などを売却しても
消費した非課税枠は戻ってきません。
すると、
非課税枠がもったいないからこのまま保有しよう
という具合に
保有している商品を手放す事を
ためらってしまうかもしれません。
もし、保有している株などが
ずっと値下がりを続けてしまったら
塩漬け株を抱える事になるかもしれませんね。
かといって、頻繁に売買をしていると
NISA口座の非課税枠をあっという間に
使い果たしてしまうので
ちょっと悩ましいところですよね。
そう考えると
NISAは世間で言われる程
有利な制度とも言い切れないのではないかと
思えてきてしまいました(汗
iDeCoはどうか?
NISAの他に
利益が非課税になるものとして
個人型確定拠出年金(iDeCo)という制度があります。
こちらは拠出した金額が
所得控除となります。
つまり、
「利益が非課税」となり、
しかもその上で
損益とは関係なく
「所得控除」
の両方のメリットが受けられるので
税制面では非常に有利と言えるでしょう。
ただし、
60歳になるまでお金を引き出せない
という強い制限があるので
これを了承できるなら
選択肢として考慮してみるのも
いいかもしれません。
私も掛け金が月1万円程度ですが、
毎月淡々と積み立てております。
まとめ
利益や配当金に対して課税されないが、
損失を確定した場合は
寧ろ税制面で余計に不利になるので
必ずしも普通の口座より有利とも言い切れない。
利益が非課税な上に
拠出した金額分も所得控除となるので
税制面ではかなり有利。
ただし、60歳になるまでお金を引き出せない。
以上の事を踏まえて
長期的な資産運用には
NISAよりもiDeCoの方が向いているんじゃないかと
思っております。
そして、記事の冒頭で書いた
NISA恒久化見送りの件ですが、
このままいくと私も近いうちに
つみたてNISAへ乗り換える事に
なりそうですね。
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