こんにちは、slashです。
Clip Studio Paint(クリスタ)を使い始めて
数ヶ月経ちますが、
まだまだわからない機能は沢山!
本当に機能が豊富なペイントソフトですね!
さて、今回は
ベクターレイヤーについてです。
私もつい先日までは
「なにそれうまいの?」
みたいな感じでしたが、
使ってみると結構便利!
特に線画を描くのにはかなり有用な
レイヤーかと思います。
・ベクターレイヤーなら線を引いた後で、
変形、線幅修正など編集が自在にできる!
・ただし「塗り」には向かないという弱点もある
ベクターレイヤーを作ってみる
レイヤーの作り方は簡単で、
レイヤーのメニューにある
「ベクターレイヤー」作成用の
アイコンをクリックするだけです。
(下の画像参照)
![レイヤー作成アイコン](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic1-1025.png)
普通のレイヤーと何が違う?
普段、クリスタで絵を描く時は
ラスターレイヤーで描く事が
多いかと思われますが、
ラスターレイヤーにはない長所が
たくさんあります。
ベクターレイヤーに引いた線は
変形、線幅修正などの編集を加える事ができます。
もちろんラスターレイヤーでも
拡大縮小、回転、ゆがみ変形機能などはできますが、
線の修正に関してはベクターの方が
色々と細かい事ができます。
ベクターレイヤーの様々な機能
機能の説明をするために
ちょっと線を描いてみようと思います。
とりあえずテキトウに
絵の下書きを用意します。
そして、下書きの上位にベクターレイヤーを作成して
黒い線を引きました。
![線を引いたけどちょっと修正したい](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic2-1025.png)
線は引いてみたものの
自分が引きたい形とは
ちょっと違うので修正したいです。
もし、ラスターレイヤーだったら
取り消し(Ctrl + z)等で線を消して
再度引き直す事になりますが、
ベクターレイヤーに描いた線なら
消さずに変形して修正する事ができます。
線の形状を修正する
線の形を修正する方法です。
手順1
左側のメニューから
「操作」→「オブジェクト」と選択する。
(図3参照)
手順2
変形したい線をクリックする。
(図3参照)
![線の修正手順](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic3-1025.png)
手順3
任意の制御点をマウスやペンタブで
ドラッグして動かす。
すると、線も引っ張られて曲がるので、
形を修正する事ができる。
![制御点をドラッグして変形](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic4-1025.png)
この方法を使えば
線がちょっとずれた時などは
容易に修正する事ができます。
ただ、ずれがあまりにも大きい場合は
取り消し(Ctrl + z)等で線を消して
引き直した方が早いかもしれません。
線の幅を修正する
線を曲げるだけではなく、
太くしたり細くしたり
する事もできます。
線幅修正のやり方を説明します。
手順1
左側のメニューから
「線修正」→「線修正」タブ
→「線幅修正」を選ぶ。
(図5参照)
手順2
線を太くしたい場合は「指定幅で太らせる」
細くしたい場合は「指定幅で細らせる」に
チェックを入れる。
(図5参照)
![線幅修正の手順](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic5-1025.png)
手順3
線幅の修正をしたい箇所をなぞる。
![線幅修正したい箇所をなぞる](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic6-1025.png)
すると、なぞった箇所の
線幅が変わります!
![線幅が変わった](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic7-1025.png)
今回はキャラのまぶたの線を
ちょっと細くしてみました。
太さの修正までできるとは
中々便利ですね!
余分な線を簡単に消す
線の形状や太さの修正も
中々便利なのですが、
まだ他にも凄い!
と思った機能があるので
こちらも紹介します。
例えば、キャラの髪の毛などを描く時
毛先の部分で線が余分に出てしまう事って
ありませんか?
![余分な毛先](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic8-1025.png)
ラスターレイヤーだったら
いらない部分を消しゴムで
消して修正していくかと思いますが、
ベクターレイヤーなら
消しゴムツールにある「ベクター用」を使えば、
いらない箇所だけカンタンかつキレイに
消してくれます!
使い方は
手順1
左側のメニューにある「消しゴム」から
「ベクター用」を選択する。
(図9参照)
手順2
消去の仕方は「交点まで」を選択。
(図9参照)
![余分な線を消す手順](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic9-1025.png)
手順4
毛先など、余分な線を消しゴムでなでる。
![余分な線が消える](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic10-1025-1024x480.png)
消し方で「交点まで」を選んでいるので、
他の線と交わる箇所までの部分が
一瞬で消えてくれます。
見事に余分なところだけが
消えてくれるので
これが結構快感です(笑)
ベクター用消しゴムを使って
その他の余分な線をドンドン
消していきます。
![いらない線を消していく](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/10/pic11-1025-1024x536.png)
ラスターレイヤーでやるよりも
早いですし、消し残しも少ないので
修正作業がかなり楽でした。
使い慣れるとかなり役立ってくれそうですね。
ベクターレイヤーの弱点
ここまで
良いところばかり紹介しました。
しかし、
長所もあれば短所もあるものです。
短所とは「塗り」がやりづらい事です。
ベクターレイヤーに対しては
バケツツール(塗りつぶし)が使えませんし、
色調補正もできません。
![すたーちゃん](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/04/fukidashi-star2.png)
なるほど、
「塗り」には不向きなんだ
とは言っても
色塗り用に新しく
ラスターレイヤーを作成して
そこに色を塗れば問題ないかと思います。
色調補正についても
新しく色調補正レイヤーを作成するなどの
方法を取ればベクターで描いた線に
補正をかける事もできます。
ベクターレイヤーは
「線」の扱いに特化したものだと
考えれば良いかと思います。
まとめ
ベクターレイヤーを使えば
線を引いた後で
形状、太さなどの修正ができ、
専用の消しゴムを使う事で
余分な線を消すのも容易です。
「線」の扱いには非常に優れていますが、
その一方で「塗り」がやり辛いという
欠点もあります。
クリスタは奥が深いですね(汗
まだまだ知らない事は沢山眠っていそうですね。
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