こんにちは、slashです。
先日、日本生産性本部が
ある調査結果を公表しました。
(公財) 日本生産性本部
平成31年度 新入社員働くことの意識調査結果~「働き方は人並みで十分(63.5%)」「好んで苦労することはない(37.3%)」が過去最高を更新
https://activity.jpc-net.jp/detail/add/activity001566.html
今回はこの調査結果を参考に
思った事を書いてみます。
調査結果の一部をご紹介
ここでは調査結果の一部を
紹介させて頂きます。
詳細が気になる方は
日本生産性本部のページから
PDFのファイルが見られるので
そちらで確認してください。
働く目的
「楽しい生活をしたい」:39.6%
やはり最近では仕事よりも
プライベートを楽しむ事を重視したい
人は多いのでしょうか。
「経済的に豊かになる」28.2%
やっぱりみんなお金欲しいですよね(笑)
働いて賃金を受け取り豊かになろう、
至極当然な考え方です。
「社会に役立つ」:9.3%
これは割合が少ないですね。
「こんな社会に貢献したい気にならない!」
という想いの現れでしょうか?
確かに最近は格差などの問題が言われており
未来に希望を持ちにくい社会になっているとは
感じますので、
そこに貢献したい気持ちが起こらないのも
ある意味しょうがないのかな?
仕事中心か(私)生活中心か
「(私)生活中心」:17%
「仕事中心」:6%
やはり仕事よりプライベートを
重視したい姿勢がここでも見て取れますね。
近年その傾向がより強まっています。
若いうちは進んで苦労すべきか
「好んで苦労することはない」:37.3%
「苦労すべきだ」:43.2%
苦労すべきという人は結構多いようですが
ここ数年では苦労することはない
という意見が増えてきています。
仕事より生活重視の傾向が出ている
調査結果を見た感じだと
仕事よりも生活、プライベートを大切にしたい
という傾向がここ数年で
強まっているように思われます。
確かに、仕事を一生懸命頑張れば
報われるとは限らないですし
会社が一生面倒見てくれるかどうかも
怪しいところですね。
ちょっと前には
経団連会長が終身雇用は守れないと思う
という旨の発言をされてましたね。
これでは仕事を優先したい
気持ちが起こらないのも当然でしょう。
これについては私自身も
同じような意見でした。
「仕事=辛いもの」
「仕事=お金を得る手段」
「仕事=自分自身の生活のためにするもの」
仕事も給料もそこそこでいいから
プライベートの時間を楽しむために生きたい!
中々素晴らしい考えだと
思っていましたが、
最近では「自分のため」だけでいいのか?
と思うようになってきました。
一番気になるのは「社会に役立つ」の少なさ
調査結果を見て
気になるところは人それぞれとは思いますが
私個人として最も気になったのは
働く目的「社会に役立つ」の少なさです。
「嫌われる勇気」にあったあの言葉を思い出した
以前に「嫌われる勇気」という書籍を読み
ちょっと記事を書きました。
「社会に役立つ」の少なさを見て
「嫌われる勇気」に書かれていた
この一節を思い出しました。
人は「わたしは共同体にとって有益なのだ」と思えたときにこそ、自らの価値を実感できる。
「嫌われる勇気」 2013年 著者:岸見一郎/古賀史健 発行所:ダイヤモンド社
これはアドラー心理学の考え方ですね。
ここでいう共同体とは
家族や学校、職場、国、世界、果ては宇宙
といったかなり広い概念ではありますが、
共同体の範囲を広げすぎると分かりづらいかと
思いますので、
この記事では共同体=社会と考えます。
そうすると、
人は社会に対して何らかの形で
役立ったり、貢献できていると思えたときに
自分には価値があるのだと実感できるのです。
「自分のため」に働くのは良い事だが
自分が楽しく生活したいから
お金が欲しいから
この理由で働くのは良い事だと思いますし
それが普通なのでしょう。
ただ、先程のアドラー心理学の考え方からすると
目的が全て「自分のため」だけに向いてしまうと
幸福に近づけないのではないか?
と思えてきます。
「社会の役に立っている」と思えているか?
しかしながら、
どうすれば幸福な人生を送れるか?
そんな事をずっと考えていると
自分一人だけ幸福になる
というのは難しいのではないか
という考えが出てきました。
私は陰キャでぼっちですが、
「私は人の役に立っている!」
と思えた時はやはり嬉しいです。
この「嬉しい」という感覚は
人生を幸福にする上では
大切なのかもしれません。
社会の役に立つには?
社会に役立つってどうすればいいの?
募金やボランティアでもしろってこと?
募金やボランティアでも良いのですが
それだけが社会貢献ではありません。
例えば、
働いてお金がもらえているなら
あなたは役立っていると言えるでしょう。
人の役に立っているからこそ
賃金を受け取る事ができるのです。
給料をもらったら
俺は役に立ったんだ
俺には価値があるんだ
とでも思えれば
嬉しさも増すかもしれませんね。
誤解のないように念の為書いておきますが、
「働いてお金がもらえているなら役立っている」
というと、じゃあ逆に
「働いてない人は役に立たないのか?」
と思われてしまいそうですが
私はそう言いたいわけではありません。
あくまでも社会の役立つための手段の
一つとして「働く」という事を例にあげただけです。
まとめ
「社会の役に立つ」ために働きたい
という人の割合は少ないですが、
社会のためというのも
重要な要素なんじゃないかと思いました。
もちろん無理して
社会貢献する必要はないと思いますが
自分の事ばかりではなく
「社会に役立つか」という考えを
頭の片隅に置いておくのも
大切なのかもしれません。
この記事を書いている私自身は
「社会より自分のために働きたいなぁ~」
なんて思っているタイプではありますが
あまりにも「自分のため」に偏りすぎると
どこかで人生が行き詰まるかもしれませんね。
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