【群衆心理】あなたは本当に自分の頭で考えていますか?

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こんにちは。slashです。
突然ですが、
あなたは自分の頭で考えて行動できていますか?

ちょっと以前に
とある素晴らしい本を見つけました。
その素晴らしい本とはコチラ

群衆心理

著者:ギュスターヴ・ル・ボン
訳:櫻井成夫
2017年11月
株式会社講談社

原著は1895年にフランスで発表。
つまり100年以上も昔に書かれたものですが
群衆の心理に対する考察は
今でも十分に通用する部分が多く
ここ最近に起こった様々な出来事に対しても
当てはめて考えられると思いました。

今回は、この『群衆心理』という本の内容と絡めて
自分の頭で考えて行動できているか?
そんな事を書いてみたいと思います。

群衆心理に染まると・・・

群衆は心象(イマージュ)で動く

群衆というものは
論理よりも心象(イマージュ)で動かされる。
これは『群衆心理』の本でも
このような事が何度も繰り返し書かれていたので
非常に重要な事だと思われます。

指導者がたとえどんなに論理的に正しく
素晴らしい事を言ったとしても
それが群衆の心に響かなければ
群衆を動かすことはできません。

逆に、指導者の言う事が
間違った事であっても
内容が薄っぺらくても
心に響けば群衆は反応してくれる

という事ですね。

群衆に入り込むと理性的に行動できなくなる

人は群衆に染まってしまうと
理性的に行動ができなくなります。

指導者「○○は悪だ!」

指導者がこのように言ったとして
これが群衆の心を掴んだとなると、

「○○は悪だ!」
「○○を追放しろ!」
「○○を許すな!」

このような思いが
集団の中に広がってしまい
皆が同じように思ってしまいます。

指導者が言った事が間違っていたとしても
「○○は悪だ!」という空気が
蔓延している中で
それに逆らうのは困難な事で
結局、大抵の人は
「冷静に論理的に考えて本当に正しいか?」
という事を吟味することなく
皆と同じ行動を取る事になります。

群衆心理がわかりやすく見えるのは『炎上』

炎上

近年ではインターネットという
とっても便利なものがありますので
誰でも世界中と繋がって
情報を共有する事ができます。

このため、人と人との距離が
物理的に離れていても
情報のやり取りはできるため
群衆心理が形成されます。

群衆心理がわかりやすく見えるのは
ネットでの炎上です。
何らかの不適切と思われる内容の
発信があれば、
それに対して大勢の人が寄って集って
罵詈雑言を投げかける事があります。

Youtubeでもtwitterでも何でも構いませんが
炎上しているところを見にいくと
まぁ凄い事になってますよね(汗)

書き込まれた炎上コメントを見ていると
「いや、ソレはおかしいだろ!?」
言いたくなるようなものも多数・・・

感情的になってその場の勢いで
書きこんだような
感じのコメントが多いですね。

まぁ、だからと言って群衆の心理に反する
ツッコミのコメントでもしようものなら
ツッコミ入れた側が叩かれるか
無視されるのがオチでしょう。

先ほど述べた通り
群衆は論理よりも心象で動かされるので
どんなに論理的に正しい反論をしたとしても
それが心に響かなければ
聞き入れられないでしょうね。

群衆心理も良いところはある

群衆心理のあまり良くない面を書きましたが
一方で良い面もあります。

ライブなどイベントで盛り上がる

例えばアーティストのライブイベントなどは
観客がたくさんいて
皆で楽しむから盛り上がります。
これも群衆心理が働いている場面かと思います。

その他、
皆で集まって楽しむようなものであれば
そこには群衆心理が働いているかもしれません。

これはたった1人ではできない
楽しみ方ですよね。

歴史上の革命も群衆心理が働いている

歴史上では様々な革命が起きていますね。
代表的なものとしては『フランス革命』などが
挙げられますが、
大きな革命を起こそうとしたら
指導者となる人は必要ですが、
それだけでは何もできません。
指導者の下で動く群衆の力も必要です。

指導者となる人間が
群衆の心を動かす事で
革命を起こす事ができるのです。

上でも書きましたが、
人は群衆に染まってしまうと
理性的に行動ができなくなります。

理性的に考えられなくなるだけに
個人ではできないような事ができてしまい、
それが結果として
革命につながる事もあるのです。

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自分の頭で考える?考えない?

挿絵

群衆に染まった者は自分で考えていない

群衆に入った人間は、
自分の頭で考えず、
なんというか、その場の空気?
とでも言えばいいのでしょうか
そういったものに支配されて行動してしまいます。

自分で考えないからこそ
1人ではできないような事を
やってしまうのです。

例えば、ネットでの炎上では
今まさに炎上しているコンテンツに対しては
「みんなが批判コメントを書いているから私も書こう!」
という具合に、炎上に乗っかって
批判や中傷コメントを書き込むのは容易いかもしれませんが

全く炎上していないコンテンツに対して
たった1人で批判コメントを書き込むのは
勇気が要ることだと思いませんか?

(中にはたった1人でやれる人もいますが・・・)

つまり、冷静に考えると
相手を批判したり中傷するのは
抵抗のある行為のはずなんですが
炎上している現場では
「みんながやってる」ので
抵抗のあるはずの行為を
易々とやってのけてしまうわけです。

自分の頭で考えるか、考えないかどちらがいい?

群衆に染まって自分の頭で考えない人生
群衆に染まらず自分の頭で考える人生

さて、どちらがいいか
結論から言ってしまうと

どっちがいいかはわかりません!

すたーちゃん
すたーちゃん

えっ!?わかんないの?

ええ、残念ながら
私にはどちらが良いか断定できません。
どちらも一長一短あると思いますので(汗)

そうなると、
各々が好きな方を選べば
良いんじゃないかなと思います。

それぞれの生き方について
想定される長所、短所を簡単に書いておきます。

自分の頭で考えない人生

特に何も考えずにのほほんと生きていれば
コチラの生き方になると思います(笑)

長所

自分で考えないから楽できる

これに尽きますね(笑)
自分で頭を使わず、
ただ周りに合わせて
動いていればいいわけです。

短所

自由に動き辛い

周りに合わせて行動するわけですから
自分がやりたい事がやり辛くなります。

自分の頭で考える人生

長所

自分のやりたい事ができる。

周囲に合わせるのではなく
自分がやりたい事、やるべき事を自分自身で
考える生き方なので自由度は高いです。

短所

難易度は高い。変人扱いされる。

何をやるかは、自分自身で考える必要があるので
楽ではなくなります。

また、周りに合わせない行動を取るので
周囲からは「変なヤツ」「頭おかしい」
などと思われる事があります。
人によってはこれは
かなり辛いかもしれません。

「変なヤツ」
この世にはある程度必要な存在だと
思うので「変なヤツ」と思われてもいいなら
そうなってみてもいいかもしれません。

最後に

私は学生時代、ほぼ100%近く
「群衆に染まり、自分の頭で考えない」
生き方をしていました。
常識から外れるという考え方ができず
かなり苦しい思いをしました。

それを少しだけ
自分の頭で考えるようにしたら
かなり心が楽になりました。

私の場合は、
世間一般の常識を疑い、
物事を「自分の都合の良いように」
考えられるようにしました。

この辺りの事は
コチラの記事で書いております。

そうは言っても、私自身
まだまだ周囲に流される部分はありますが
学生時代に比べると自分の意見を
持つ事ができるようになり
人生はとても楽しくなりました。

あなたは
自分の頭で考えない人生
自分の頭で考える人生
どちらが魅力的に感じますか?

コメント

  1. リサイン より:

    自分の頭で考ない人生と、考える人生のどちらが良いのか分からないという結論には非常に同感です。楽という意味では前者の方が良いという見方も出来るかも知れませんが。主体性を持った人間はそうで無い人々に影響されない環境下でないと辛くなってしまうかもですね。

  2. 意見の持てない日本人は愚か より:

    自分の頭で考えようとしない人間にメリットなどない。そういう輩が戦争へと気づかずに推進してる。そういう輩を生み出そうとしてるやつらの思惑にまんまとのっからないでくれ。日本の未来は無いね

    • slash slash より:

      コメントありがとうございます。
      自分で考えない人ばかりになると、世の中変な方向に誘導されてしまうかもしれませんね。(もう既にそうなってるかもしれませんが・・・)

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