こんにちは、slashです。
株式投資ではやはり「勝率」を
高めたいと思いますよね?
もちろん低いよりは高い方が良いです。
勝てばお金が増えますし、
取引で勝ちまくれば
それは非常に気持ち良いことでしょう。
ですが、今回は
あまりそればかりにこだわると
痛い目を見るかもしれませんよ?
って話です。
高い確率で勝てるのは魅力的に見える
「この投資方法なら90%以上勝てる!!」
というような謳い文句を見かけると
本当だったら凄いな!
なんて思ったりしませんか?
![すたーちゃん](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/04/fukidashi-star1.png)
実際に90%勝てるなら
ほぼ無敵じゃない?
いやいや、コレが実は
「90%勝てる」が本当だったとしても
そうとも言い切れないのですね。
高確率で勝てるからといって
トータルの投資成績がプラスにできるとは
限らないのです。
ハズした時にどうなるかが重要
では仮に、
勝率90%の株式投資方法Aが
あるとしましょう。
この投資をして勝つと1万円の利益が得られ
負けた場合はX円の損失が出ると仮定します。
投資方法A
90%の確率で1万円の利益が出る
10%の確率でX円の損失が出る
負けた時の損失X円ですが、
これが重要なところで、
上記の例だとXが90000円で
期待値がゼロになります。
では、
もしもXが100000円だったらどうでしょう?
すると投資方法Aの期待値はマイナス1000円となり、
やればやるほど損するやり方になってしまいます。
![すたーちゃん](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/04/fukidashi-star2.png)
勝率90%の投資をしているのに
負ける事があり得るんだね
これは例がちょっと極端だった
かもしれませんが、
勝率が高いからといって
必ずしもトータルの収益が良いとは
限らないという事です。
安心度の高いものほど要注意
これ以上は下がらないだろう
または
これ以上は上がらないだろう
と、多くの人が思っている水準は
実際にその付近で株価が止まったり
反転する事も多いですが・・・
何らかの理由でその水準を飛び越えると
一気に動いてしまう事があります。
スイスフランショック
FXをされている方なら
おそらくご存知かと思います。
スイス国立銀行は
1ユーロ=1.2スイスフランが上限となるように
為替介入をしていましたが、
2015年になり、突然「為替介入をやめる」と発表したため、
スイスフランが一気に暴騰してしまいました。
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/スイス国立銀行
為替介入をアテにして
トレードをしていた投資家たちは
大きな損失を被ることになりました。
(大きく利益を得た投資家もいるようですが)
![このラインは絶対](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/11/1113pic1.png)
![と思ったらそうでもなかった](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/11/1113pic2.png)
この水準は絶対だと思われていたけど、
結局のところ絶対なんかではなかったのですね。
日本株はどうか?
日本でも日銀によるETF買い入れが行われており、
相場が下落した時に買いが
観測される事が多いようです。
![すたーちゃん](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/04/f-star-chan-talk9.png)
下落する時に日銀が
買い支えてくれるから安心だね!
という具合に安心してしまいそうですが、
日銀のETF買いだって
永久に続くものではなく、
どこかで終わりが来るものでしょう。
株価が下がりにくい状況にはなっているので、
![すたーちゃん](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/05/fukidashi-star6.png)
下がった時に買っておけば
たぶん上がるでしょ!
日銀がきっと買い支えてくれるし!
こんな感じの逆張り投資の方が
勝率は上げやすいのかもしれません。
しかし、
日銀がETF買いの手を緩めたり
買いを止めてしまったらどうでしょう?
![すたーちゃん](https://starslashblog.com/wp-content/uploads/2019/05/fukidashi-star4.png)
下がった時に買えば大丈夫と思ったけど
下げ止まらず損失が拡大していく!
なんて事になるかも?
買い支えをアテにしていると
どこかで手痛いしっぺ返しを喰らう事に
ならないかとちょっと心配です(汗
テクニカル上で反発が見込めそうなところ
株価チャートをテクニカル分析すると
「この辺りで下げ止まりそうだな」
というポイントが見つかる事があります。
しかし、
そこで下げ止まらない場合もあるわけで、
もしそうなると
スイスフランショックほどの
極端な事にはならないにしても
下落に勢いがついてしまう可能性があります。
早い段階で売り逃げていれば良いのですが、
そうでなければドンドン損失が膨らんで
しまいますね。
テクニカル分析で
株価の反転するポイントはある程度
絞り込むことはできるのかもしれませんが、
「勝率が高い=収益の期待値が高い」とは
必ずしも言い切れないかと思います。
まとめ
勝つ確率が高ければ
最終的な収益が多くなるとは
必ずしも言い切れません。
どんなに多くの「回数」勝ったとしても
トータルで収益が出ていないと
意味がないので、
1回1回の取引での勝敗に
あまりとらわれないように
した方が良いのかなと思っております。
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