こんにちは、slashです。
株式投資ではやはり「勝率」を
高めたいと思いますよね?
もちろん低いよりは高い方が良いです。
勝てばお金が増えますし、
取引で勝ちまくれば
それは非常に気持ち良いことでしょう。
ですが、今回は
あまりそればかりにこだわると
痛い目を見るかもしれませんよ?
って話です。
高い確率で勝てるのは魅力的に見える
「この投資方法なら90%以上勝てる!!」
というような謳い文句を見かけると
本当だったら凄いな!
なんて思ったりしませんか?
実際に90%勝てるなら
ほぼ無敵じゃない?
いやいや、コレが実は
「90%勝てる」が本当だったとしても
そうとも言い切れないのですね。
高確率で勝てるからといって
トータルの投資成績がプラスにできるとは
限らないのです。
ハズした時にどうなるかが重要
では仮に、
勝率90%の株式投資方法Aが
あるとしましょう。
この投資をして勝つと1万円の利益が得られ
負けた場合はX円の損失が出ると仮定します。
投資方法A
90%の確率で1万円の利益が出る
10%の確率でX円の損失が出る
負けた時の損失X円ですが、
これが重要なところで、
上記の例だとXが90000円で
期待値がゼロになります。
では、
もしもXが100000円だったらどうでしょう?
すると投資方法Aの期待値はマイナス1000円となり、
やればやるほど損するやり方になってしまいます。
勝率90%の投資をしているのに
負ける事があり得るんだね
これは例がちょっと極端だった
かもしれませんが、
勝率が高いからといって
必ずしもトータルの収益が良いとは
限らないという事です。
安心度の高いものほど要注意
これ以上は下がらないだろう
または
これ以上は上がらないだろう
と、多くの人が思っている水準は
実際にその付近で株価が止まったり
反転する事も多いですが・・・
何らかの理由でその水準を飛び越えると
一気に動いてしまう事があります。
スイスフランショック
FXをされている方なら
おそらくご存知かと思います。
スイス国立銀行は
1ユーロ=1.2スイスフランが上限となるように
為替介入をしていましたが、
2015年になり、突然「為替介入をやめる」と発表したため、
スイスフランが一気に暴騰してしまいました。
参考
https://ja.wikipedia.org/wiki/スイス国立銀行
為替介入をアテにして
トレードをしていた投資家たちは
大きな損失を被ることになりました。
(大きく利益を得た投資家もいるようですが)
この水準は絶対だと思われていたけど、
結局のところ絶対なんかではなかったのですね。
日本株はどうか?
日本でも日銀によるETF買い入れが行われており、
相場が下落した時に買いが
観測される事が多いようです。
下落する時に日銀が
買い支えてくれるから安心だね!
という具合に安心してしまいそうですが、
日銀のETF買いだって
永久に続くものではなく、
どこかで終わりが来るものでしょう。
株価が下がりにくい状況にはなっているので、
下がった時に買っておけば
たぶん上がるでしょ!
日銀がきっと買い支えてくれるし!
こんな感じの逆張り投資の方が
勝率は上げやすいのかもしれません。
しかし、
日銀がETF買いの手を緩めたり
買いを止めてしまったらどうでしょう?
下がった時に買えば大丈夫と思ったけど
下げ止まらず損失が拡大していく!
なんて事になるかも?
買い支えをアテにしていると
どこかで手痛いしっぺ返しを喰らう事に
ならないかとちょっと心配です(汗
テクニカル上で反発が見込めそうなところ
株価チャートをテクニカル分析すると
「この辺りで下げ止まりそうだな」
というポイントが見つかる事があります。
しかし、
そこで下げ止まらない場合もあるわけで、
もしそうなると
スイスフランショックほどの
極端な事にはならないにしても
下落に勢いがついてしまう可能性があります。
早い段階で売り逃げていれば良いのですが、
そうでなければドンドン損失が膨らんで
しまいますね。
テクニカル分析で
株価の反転するポイントはある程度
絞り込むことはできるのかもしれませんが、
「勝率が高い=収益の期待値が高い」とは
必ずしも言い切れないかと思います。
まとめ
勝つ確率が高ければ
最終的な収益が多くなるとは
必ずしも言い切れません。
どんなに多くの「回数」勝ったとしても
トータルで収益が出ていないと
意味がないので、
1回1回の取引での勝敗に
あまりとらわれないように
した方が良いのかなと思っております。
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